業 種: | 食品製造業 |
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従業員: | 約500人 |
教育頻度: | 1回の教育は1~3名で、月に2~3回 |
内 容: | 入構時、構内、始業前準備、各種基本作業、作業中のルールなど |
K社の現場従業員の大半はパートタイム勤務で、月に平均6~7名を新規採用しています。 業務の募集の都合上、 2~3名入職されるので、月に教育を2、3回行わなければなりません。 また、担当の総務部の女性Nさんは、本来の業務に加えてこの役割を兼務しているため、 繁忙期にはかなりの負担を強いられていました。
Nさんの基本的な教育内容は、就業や構内規則、衛生、安全、品質などの基本的なルールや手順です。
「教育時には、パワーポイントを使ってできるだけ丁寧に教えています。でも、今ひとつ理解がされていなかったようでした。 現場から、『配属させる前に、もっとしっかり教えてもらわないと困る…。』といった不満の声が聞こえてきたのです。
また、私が教えていることは、依然からあった会社のルールです。 でも今の現場作業者の中には、そのとおりにやっていらっしゃらない方もいて、 新人の方からは「教えてもらったことと違う」と、言われてしまい、私も困ってしまいました。」
Nさんは、このまま続けていても、すべてがムダになってしまう。新規入職者がすぐやめてしまうのも、これが原因のひとつかもしれない・・・。何とかしないと。と、日々悩み続けていました。
構内や作業現場での基本的なルールや手順の動画を工場内で撮影し教材を制作。
特に、配属前に最低限覚えておきたい項目を選択し、動画に反映させる。
座学での動画視聴後に理解度テストを実施する。
理解不足の箇所を再視聴させ、その後は担当者が最終チェックを行うことで、理解度を高める。
動画教材を職場ごとのミーティングで一通り視聴させることにより、ルールの再認識と各自の手順の見直しを図る
理解度向上
自習型指導と理解度テストの実施により短時間で確実に理解させることができる
指導負担減
説明の負担、
指導時間の短縮に
つながった
標準化促進
現場の既存スタッフにも
視聴させることで、
全社的な理解が浸透してきた
K社では動画教育を導入してほぼ1年が経過したが、このプログラムがほぼ定着している。
短時間で教育ができること、教育担当者自身の負担が少なくなったことはかなり大きい。
Nさんは『現場責任者の人たちからも評価してもらえるようになりました』と今の方法にやりがいを感じているようだ。
また、既存スタッフの動画教育に対する理解も深まり、ベテラン社員の行動の見直しにも有効なことから、今後は技能教育や安全教育にも動画教育を取り入れていきたいという。